SNS広告の費用対効果は?種類別の特徴やメリットも併せて解説

日本のデジタル広告市場の成長を受けて、多くの企業がSNSを活用した広告を導入するようになりました。SNS以外の媒体と同じように、SNS広告を出すにも費用がかかるため、費用対効果を高めた広告出稿を行いたいものです。

 

この記事では、SNS広告の費用対効果を高め売上アップにつながるよう、SNSの種類ごとの特徴やメリットと合わせて詳しく解説します。SNS広告の運用を検討している担当者様は、ぜひ最後までご一読ください。

この記事のポイント

  • 近年のSNS広告は、動画をメインとした広告が増えている
  • SNS広告は、細かいターゲティングで顧客へダイレクトに発信できる
  • SNS広告では炎上リスクに十分注意しなくてはならない
  • SNS広告を成功させるには、ターゲットを明確にしスピーディーな対応が必要

SNS広告とは

SNS広告とは、SNSに配信する広告を指します。配信形式は、おすすめアカウント・タイムライン・ストーリーズ・バナー広告など、各SNSの特徴によりさまざまです。

 

近年では、テキストのみの広告だけはなく、動画をメインとした広告も増えています。SNS画面を開くとSNS広告が表示されて、ユーザーに対して認知度や購入意欲を高めることができます。

SNS広告の特徴

SNS広告はソーシャル広告のひとつに分類され、リスティング広告と同じく「運用型広告」と呼ばれます。広告主が、広告の配信内容・ターゲット・予算などをリアルタイムに変更でき、常に改善を目指した運用が可能です。

 

ソーシャル広告は、SNS系・動画共有系・その他(ブログ・電子掲示板など)に分類されます。2022年のソーシャル広告費のうち、SNS系が42.8%を占めており、高い成長率を叩き出していることがわかります。今後も、ソーシャル広告の成長は続くと見込まれていて、SNSを活用したマーケティング手法に大きな注目が集まると予想されます。

 

※参照:「2022年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析

SNSの種類

日本国内では、以下のSNSがトップ4の利用率を保持しています。各SNSの特徴を簡単にご紹介します。

  • LINE(全年代で最も利用率が高い)
  • Instagram(視覚に訴えたい広告に適している)
  • Twitter(情報の拡散性が高い)
  • Facebook(豊富な配信先が選択できる)

 

SNS広告を配信する際には、SNSの特徴に合わせて配信先を選ぶことが大切です。

  

※参照:「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
<概要>」

SNS広告4つのメリット

SNS広告の配信が広まっているのは、多くのメリットを得られることが理由です。そのなかでも、大きなメリットとして以下の4つが挙げられます。

細かいターゲティング

SNSの利用登録には、性別・年齢・居住地・職業・趣味などの入力が必要です。これらの情報と、SNS上でのアクション(いいね・シェア・フォロワー・動画再生など)がもととなり、個々の興味関心に応じた細かいターゲティングができます。「関東在住の〇十代女性でファッションに興味がある人」「飲食系の仕事に従事している男性」といったように、ピンポイントなターゲティングも可能です。

顧客にダイレクトに配信

SNS広告は、アプリにダイレクトに広告を発信でき、顧客に直接訴えることができます。顧客が広告内容に共感すると、アクションを起こし拡散につながるケースも多いのです。拡散により、広告が直接届いていない顧客にもアプローチが可能です。この特徴から、SNS広告はBtoCのマーケティングで広く採用されています。

潜在層の掘り起こし

SNS広告の手法のひとつに「インフィード広告」があります。これは、通常の投稿に似た形式で、SNSのタイムライン上に表示される広告です。広告特有の雰囲気がなく、顧客が自然に目に触れることができるため、テレビ広告のように広告を流せます

 

SNSのタイムラインは、隙間時間に閲覧している顧客も多く、これらの潜在層に対してアプローチできるのもSNS広告のメリットです。

低予算から配信可能

SNS広告は、従来の紙媒体や他のWeb広告に比べて、少ない予算で配信できます。例えばFacebookでは、月10万円前後の予算であれば、長期的な視点から見て効果が見込める広告が出稿できます。

 

出稿時間や広告内容も迅速に変更できるうえ、顧客の反応に即座に対応できるよう改善も可能です。顧客が大きく拡散し、いわゆるバズる現象が起きると、さらに大きな費用対効果が期待できます。1度の広告配信で拡散が見込める広告内容を考えることも重要です。

SNS広告のデメリット

SNS広告はメリットが大きい一方で、デメリットにも注目しなくてはいけません。SNS広告における主なデメリットは、以下の2つです。

PDCAを回す必要がある

「低予算から配信可能」の方で述べたように、出稿時間や広告内容の変更がすぐにできる点はSNSのメリットです。一方で、どの組み合わせが最も費用対効果が上がるのか、PDCAを繰り返しながら模索していく必要があります。

 

広告を出しただけでは、費用対効果は改善されません。PDCAを適切に行うには、専任のスタッフを配置するか、もしくは専門家のアドバイスを受けることが必要です。

炎上リスクがある

SNSは、さまざまな内容の投稿が拡散されます。良い投稿ばかりでなく、ネガティブな投稿も拡散される可能性があると心得ておかなくてはなりません。拡散を狙って誇張表現をしたり、顧客が不快に感じる内容を投稿したりすると、すぐに炎上してしまうでしょう。

 

一度悪いイメージがついてしまうと、払拭するのに時間も費用もかかります。炎上リスクを踏まえると、SNS広告の配信には細心の注意が必要です。

SNS広告の費用対効果

SNS広告に対する課金方法は、SNSごとで異なります。それぞれの広告の費用対効果がどのようになっているのかを見てみましょう。

4大SNSの課金形式

4大SNSにおける課金形式は、以下の表の通りです。

 

クリック課金

インプレッション課金

インストール課金

動画再生課金

エンゲージメント課金

フォロワー課金

友だち追加課金

LINE

       

Instagram

     

Twitter

 

Facebook

     

費用対効果の目安

商材により幅はあるものの、課金形式ごとの費用目安は以下の通りです。以下の数字よりも、費用が大幅に高くなると、費用対効果が低いと判断されます。

 

クリック課金(顧客が広告をクリックすると費用が発生する)…1クリックにつき24~200円

 

インプレション課金(ユーザーのアプリに表示されると費用が発生する)…1,000インプレションにつき400~650円

 

インストール課金(アプリがインストールされると課金される)…1インストールにつき100~250円

 

動画再生課金(動画広告が再生されると課金される)…1再生につき5~20円

 

エンゲージメント課金(クリック・シェア・フォローなどの行動により課金される)…1エンゲージメントにつき40~100円

 

フォロワー課金(アカウントが広告経由でフォローされると課金される)…1フォロワーにつき40~100円

 

上記の形式に加えて、ターゲットに合わせた配信内容や時間帯を繰り返し検証することが必要です。社会人向けの広告は通勤時間帯に配信する、主婦をターゲットにしたい場合は家事が一段落した時間帯を活用するなど、仮説検証に取り組みましょう。

SNS広告を成功させる4つのポイント

SNS広告の費用対効果を高めて広告を成功させるためには、目的を定める際に4つのポイントを押さえることが必要です。各ポイントについて詳しく解説します。

ターゲットを明確にする

顧客が自ら入力したプロフィールやSNS上でのアクションなどをもとに、ターゲットを明確に設定できるのは、SNS広告ならではのメリットです。特に中小企業では、ターゲティングによりターゲットを明確にし、費用対効果を高め収益を上げていかなくてはなりません。

 

ただし、ターゲットを過度に絞り込んでしまうと、対策が裏目に出てしまう可能性もあります。各SNSの機能を活用し、自社の商品に関心を持つ顧客を的確に抽出しましょう。

顧客にとってもらいたいアクションを考える

SNS広告の目的は、認知拡大・LPへの誘導・問い合わせへの導線・売上増加など、顧客に対して希望するアクションごとで異なります。そして、どの目的を最も重視したいかによって、コンバージョンの設定が変わってきます。

 

例えば、LPへの誘導ではクリックに関する数値が重要です。認知拡大をしたい場合は、広告のインプレッション数やリーチ数などに注目する必要があります。これらの戦略を効率よく進めるために、アクションをもとにした設計を検討しましょう。

広告の見せ方にも工夫が必要

SNS広告を閲覧するデバイスは、スマホだけではなくパソコンも該当します。デバイスによって配信のフォーマットが異なり、顧客からの見え方も変わってきます。

 

顧客にとって魅力のある広告に仕上げるには、動画広告を積極的に導入するのがおすすめです。動画広告は、静止画広告よりもインパクトが強く、内容が伝わりやすいメリットがあります。情報量が多いことから顧客の記憶に残りやすく、広告の成果を上げられるのです。

クリエイティブはスピーディに差し替える

クリエイティブはSNS広告の重要な要素であり、動画・静止画・カルーセルなどがあります。1度見たクリエイティブが何度も表示されると、顧客は次第に広告に飽きてしまい、スルーしてしまう傾向が見られます。

 

広告に対して、顧客に常に興味を持ってもらうには、クリエイティブを複数作成するなどして、スピーディーな差し替えが必要です。この際、写真や動画だけではなく、テキストも必ず差し替えるようにしましょう。

 

SNS広告の成功事例

ここまで、SNS広告の特徴や費用対効果などをご紹介してきました。それでは実際に、SNS広告の活用により費用対効果を上げられた成功事例を、2つご紹介します。

社内へのデザイナー配置により適切なバナー制作が可能になった

電動バイクを製造・販売している会社では、顧客への認知と購入促進のために、FacebookとInstagramを活用して広告を出していました。元々のクリック単価は60円でしたが、社内に広告のデザイナーを配置していたため、費用対効果を高めるためにバナーの制作から効果検証までワンストップで行いました。

 

デザイナーによりバナーのテストを繰り返した結果、広告効果の高いバナーを素早く見つけられたのです。この取り組みで、クリック単価を5円まで下げることができたと言います。

 

同じ費用で、12倍多くの人に広告を配信できるようになり、この会社には今まで以上に顧客からの問い合わせが増加しました。素早く最適なSNS広告の配信を行うには、デザイナーと運用担当者の2名体制を構築すると効果的です。

単発の開催イベント告知に向けた認知度向上と集客に役立った

とあるイベント会社では、単発で開催するイベントの告知に向け、認知度向上と集客を目的としFacebookとInstagramを活用することにしました。広告の配信に際して、目的に合わせて広告表示の設定と調整をするのに、SNS広告の運用専門家が機械学習ではじき出したパターンを取り入れたのです。これによりベストな設定調整が可能となり、一般的なシミュレーションに比べリーチの数を2倍に増やす配信が行えました。

 

リーチの数が増えたのは、広告が多くの人の目に触れたことを意味します。適切な広告表示設定を行うには、専門家のアドバイスを受けることがおすすめです。

まとめ

「SNS広告の適切な運用方法が分からない」「費用対効果が上げられずに困っている」など、SNS広告やWebマーケティングに関するご相談がございましたら、株式会社エッコまでお気軽にお問い合わせください。弊社はWeb集客に特化して取り組んでいる企業であり、15年以上の実績で積み上げてきたノウハウにより成果を出しております。

 

定期的な打ち合わせのなかで、正確なターゲティングと配信するSNSの的確な設定により、結果が出るまでのスピードを速めることが可能です。広告配信後の運用調整も弊社で日々最適化を行っているため、より高い広告効果が期待できます。

 

まずは、お客様の現状をヒアリングさせていただきますので、一度お気軽にお問い合わせください。

 

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