Webマーケターに将来性はある?市場の動向をもとに具体的に解説
「Webマーケティングを勉強してWebマーケターとして独立したいけど、すぐにオワコンになったらもったいないから将来性が気になる……」とお悩みではありませんか?
結論としては、Webマーケターには将来性があります。インターネットの利用者の増加とともに個人向け、企業向けともにWebを使ったマーケティングの需要が高まっているからです。
本記事ではWebマーケティング市場の動向を調査したデータをもとに、Webマーケターの将来性を具体的に解説していきます。
Webマーケティング業界でのキャリアプランも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Webマーケティングの仕事がなくなることはない
Webマーケティングの仕事がなくなることは当分考えられません。年々、Webマーケティングを活用する企業が増え続けているからです。
昨今スマホやパソコンを日常的に利用する人が増えており、人々の関心はテレビや雑誌からスマホやパソコンに変わりつつあります。
各企業にとって多くの人が常に見ているスマホやパソコンからアプローチできるWebマーケティングは、効率的に利益の向上を目指せる重要な経営戦略の一つとなっています。
インターネット広告費が増加している
Webを使ったマーケティングが求められていることは政府発表の「デジタル広告市場の競争評価最終報告 概要」資料からも確認できます。
下記グラフは政府が大手広告代理店の電通の情報をもとにデジタル広告費の推移を表したものです。デジタル広告はインターネット上で展開される広告(インターネット広告)を指します。
出典:内閣官房デジタル市場競争本部事務局「デジタル広告市場の競争評価最終報告 概要」
グラフによるとインターネット広告費は2019年にテレビメディア広告費よりも多くなり、2020年に約2兆円にまで伸びています。
インターネット広告費が大幅に増えていることからWebマーケティングの需要が増えているとお分かりいただけるでしょう。
AI化が進んでもWebマーケターに需要はある
「WebマーケティングもAIの台頭により将来的にすべての業務がなくなるのではないか」と考える人もいるでしょう。
仮にWebマーケティングのAI化が進んでもWebマーケターには需要があります。なぜならAIには「できること」と「できないこと」があるからです。
AIができるWebマーケティング業務の例としては、WebサイトのPVやコンバージョン率、離脱率などのデータ分析などがあげられます。人間が行うよりも短期間でレベルの高いデータ分析が可能となり、大きな成果を得られるでしょう。
しかしAIは人間の感情を想像したり、自ら考えて何かを生み出したりはできません。
効果的なマーケティングの施策を打ち出すためには消費者の気持ちを想像することも大切です。
そのためには優れたWebマーケティングスキルや経験を持ち合わせた人間の存在も必要とされます。
Webマーケティングの業務がすべてAIに代替される可能性は低いでしょう。
Webマーケティング市場のデータから見える将来性
Webマーケティング業界に将来性があることは、Webマーケティング市場のデータから読み取れます。
下記グラフは電通系4社が共同で発表した「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」資料内のグラフです。
出典:株式会社 CARTA COMMUNICATIONS(CCI)/株式会社 D2C /株式会社電通 /株式会社電通デジタル「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
大手広告代理店でもインターネット広告媒体費の総額は2022年も増えると予測しています。
動画広告の市場が大きく拡大している
今後も増加が予測されるインターネット広告の中で急拡大しているのが動画広告の市場です。
出典:株式会社 CARTA COMMUNICATIONS(CCI)/株式会社 D2C /株式会社電通 /株式会社電通デジタル「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
インターネット広告媒体費の広告種別構成比を表した上記グラフによると、2021年のビデオ(動画)広告費は前年比132.8%の5,128億円と大きく増加しています。
ビデオ(動画)広告が増加している背景には動画コンテンツを利用する人が多くなっていることがあげられます。
コロナ禍により在宅時間が増えたことで動画サービスを利用した人も多いでしょう。また2022年4月には民放テレビ局が共同で提供する無料の動画配信サービスTVer(ティーバー)のリアルタイム配信も開始され話題になりました。
今後も時代に合わせて、さまざまな動画コンテンツのサービスが充実し視聴者が増えると動画広告費も伸びていく可能性があります。
ソーシャル広告市場の需要も高まっている
ソーシャル広告市場の拡大もインターネット広告費の伸びを後押ししています。ソーシャル広告内でも、特に需要が増えているのは「SNS系」「動画共有系」サービスの広告です。
まずはソーシャル広告がインターネット広告費の中で占めている割合を確認していきます。
下記グラフはソーシャル広告構成比の推移を表したものです。2021年のソーシャル広告費は前年比134.3%の7,640億円となり、インターネット広告費全体の35.4%を占めるようになりました。
出典:株式会社 CARTA COMMUNICATIONS(CCI)/株式会社 D2C /株式会社電通 /株式会社電通デジタル「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
さらに下記グラフでソーシャル広告を細かく分けて見ていくと、TwitterやLINEなどの「SNS系」が41.5%でソーシャル広告の中で最も規模が大きいと分かります。次に大きいのはYouTubeやTikTokなどの「動画共有系」です。
ソーシャル広告市場の75%以上を「SNS系」「動画共有系」の広告が占めています。
出典:株式会社 CARTA COMMUNICATIONS(CCI)/株式会社 D2C /株式会社電通 /株式会社電通デジタル「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
近年TwitterやLINE 、TikTokなどのソーシャルメディアは、若者だけではなく幅広い層に普及しつつある状況です。
ソーシャルメディアの利用者が増えるとともに、今後さらにソーシャル広告市場も拡大していくと予測されます。
Webマーケティング業界は人材が不足している
Webマーケティング市場が急拡大していることもあり、Webマーケティングの現場では人材が不足しています。
下記グラフはマーケティング専門WebメディアAgenda Note(アジェンダノート)が2020年に各企業の経営者・マーケティング責任者・マネージャーに対して行った調査結果です。
グラフによると75%を超える企業がWebマーケティングの人材が足りないと回答しています。
出典:マーケティング専門Webメディア「Agenda note(アジェンダノート)」/株式会社シンクロ「マーケティング組織の組織づくり・人材育成に関する調査」
大手広告代理店や事業会社、Web制作会社などはWebマーケターの採用を強化しており未経験者歓迎の求人もあります。
しかしWebマーケティングの教育を行える人材も足りていません。採用する側としては未経験者よりも即戦力となる実務経験者を求める傾向にあります。
とはいえ、未経験でもWebマーケティング業界へ転職するのを諦める必要はありません。Webマーケティングの知識やスキルを身につけて、即戦力のある人材になれば転職も有利です。
そのためには実践的なワークがあるWebマーケティングスクールを受講すると良いでしょう。実際の現場で使える知識や提案力、対応力などが身につくので転職先へアピールできます。
Webマーケターの人材が不足している今、早めにWebマーケティング業界へ転職して実績をつむとキャリアアップもしやすいでしょう。
Webマーケティング業界はやめとけといわれる理由
Webマーケティング業界に将来性があるとはいえ、インターネット上では「Webマーケティング業界はやめとけ」と否定的な意見を目にする機会もあるでしょう。
「Webマーケティング業界はやめとけ」といわれる主な理由は以下のとおりです。
- Web業界は移り変わりが激しい
- 要求されるスキルが高い
- 地味な作業が多い
Web業界の情報は移り変わりが激しく常に新しい情報をチェックしていないと成果を出せません。またWebサイト制作やアクセス解析など要求されるスキルが高いわりに、日々の業務はデータ整理やレポート作成など地味な作業が多い業界です。
しかし身に付けた知識やスキル、経験を活かして大きくステップアップできる業界でもあります。Webマーケティングの成果を上げることができれば、アピール材料となり収入アップも夢ではありません。
地道に努力を続ける必要はありますが、やりがいを持って働ける業界です。
需要があるWebマーケターになるためには
5年後、10年後も需要があるWebマーケターでいるためには、主に以下のことを意識するようにしましょう。
- ポートフォリオとなるような実績をつくる
- Webマーケティングスキルを磨き続ける
Webマーケティング業界に転職しても生き残っていけない人もいます。長期的に活躍できるWebマーケターでいられるように目標を持って働きましょう。
ポートフォリオとなるような実績をつくる
Webマーケターとして需要がある存在でいるためには、ポートフォリオとなるような具体的な実績があると有利です。Webマーケティング業界では過去の実績を見てWebマーケターの能力を判断する傾向にあります。
例えば以下のように具体的な実績を作るようにしましょう。
- 有名企業のホームページ制作を手掛けた
- 半年でメディアのサイトPV数を5倍にした
- Web広告運用で売上高を2倍にした
Webマーケターは、クライアントの利益向上に貢献するのが仕事です。
しかしWebマーケターのスキルは目に見えて分かるものではありません。具体的な数値の実績を作りアピールできるようにしましょう。
Webマーケティングスキルを磨き続ける
Webマーケティングスキルを磨き続けるのを忘れないようにしましょう。Web業界は常に新しいものであふれ、情報の移り変わりが早いのも特徴の一つです。
基本的なWebマーケティングの知識やスキルは活かせますが、Webマーケティングの手法は時代に合わせて柔軟に変化させていくことを求められます。
例えば以下のようなことを意識しながらスキルを磨き続けましょう。
- 最新の情報を常に把握する
- 複数の専門分野を持つ
- 新しい技術を取り入れる
スキルを磨き続けることで効果的なWebマーケティング手法をクライアントに提案し続けられます。
複数の専門分野に対応可能で、常に時代に合った知識や技術を持つWebマーケターはクライアントにとって価値のある存在です。
Webマーケティング業界でのキャリアプラン
Webマーケティング業界でのキャリアプランには昇進・転職・独立があります。
Webマーケターは専門的な知識を持って働く職種であるため、幅広いキャリアプランを描けるのが特徴です。どのキャリアプランを目指しても収入アップが期待できます。
企業のWebマーケティング責任者になる
企業内でリーダーや管理職などを目指すのはベーシックなキャリアプランです。Webマーケターへの転職後は上司の指揮下で実績を増やし対応できる業務を増やしていきましょう。任される仕事の範囲が広がります。
リーダーや管理職になるためには、Webマーケティングの経験や実績をつみ企業内で評価されることが大切です。
さらにチームを引っ張っていくリーダーシップやコミュニケーション能力、チームをまとめて業務を進めるマネジメントスキルも求められます。
地道に努力を続けていくことで、徐々に後輩の教育を担当するようにもなるでしょう。入社後5~6年で経営層までキャリアアップする人もいます。
Webコンサルタントに転職する
Webマーケターとして十分な経験や実績があればWebコンサルタントへの転職も可能です。WebコンサルタントはWebサイトやSNSなどを活用して、クライアントの利益を上げるための提案をするのが仕事です。
Webマーケターは自ら業務を推進して成果につなげますが、Webコンサルタントは第三者の立場からクライアントを客観視して適切にサポートします。
Webコンサルタントになるためには、Webマーケティングの知識以外にも幅広いスキルが必要です。
例えば企業経営やビジネス知識などを用いてコミュニケーションを取る能力や提案力、課題を発見し提案するための高いリサーチ力や論理的思考力なども求められます。
Webコンサルタントに必要な資格は特にありませんがWebマーケターと同じように実績が重視される職業です。
フリーランスWebマーケターになる
Webマーケターとして豊富な実績があり、高いスキルがある人はフリーランスとして働くこともできます。フリーランスは企業や公的機関に所属せず仕事に応じてクライアントと契約を結び報酬を得る働き方です。
フリーランスWebマーケターになるためには、個人で案件を獲得する力が必要です。そのためにはWebマーケティングの知識やスキル、営業力はもちろん、課題解決のための具体的な施策を提示するコンサルティング能力も求められます。
企業のWebマーケターは分業制の場合が多く自分が担当する業務だけを行う人もいるでしょう。しかしフリーランスWebマーケターは、すべての業務をひとりで行う必要があります。
コンサルティングもできるフリーランスWebマーケターはクライアントからの信頼も得られやすいでしょう。
Webマーケターは将来性がある
Webマーケターには将来性があります。多くの企業が消費者の動向に注目してWebを使ったマーケティング戦略に力を入れているからです。
特に動画広告、ソーシャル広告が急成長しており、今後もWebマーケティングの需要は増え続けると予想されます。
Webマーケターの知識やスキルを身につけていれば、未経験者も将来性が抜群なWebマーケティング業界への転職が可能です。
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