Webマーケターのキャリアプランは6つ!例とキャリア形成の方法を解説
Webマーケターの職業に興味がある方のなかには、「キャリアプラン」や「将来性」が気になっている方も多いかもしれません。
近年急成長を遂げているWeb業界。Webマーケターは多くの企業で必要とされている人材ですが、果たしてキャリアアップや年収アップが叶いやすい職業といえるのでしょうか。
本記事では、Webマーケターのキャリアプランを解説します。「Webマーケターがどのようにキャリアアップしていくか知りたい」「将来性がある仕事に就きたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Webマーケターのキャリアプランは6つ
Webマーケターには、おもに6つのキャリアプランがあります。
- 社内でステップアップする
- 会社の経営層を目指す
- 広告代理店やWeb代理店で活躍する
- 事業会社のCMOになる
- 副業で稼ぐ
- 独立する
まずは、各キャリアプランについて具体的にみてみましょう。
1.社内でステップアップする
もっともオーソドックスなのが、今勤めている企業でステップアップするキャリアプランです。自社にマーケティング部門がある場合はそこへ異動することもありますし、ない場合は課長や部長といった管理職に昇進することもあります。
Webマーケターには、マーケティングの知識はもちろんのこと、マネジメント力や課題解決力など多くのスキルが求められます。
このようなスキルは、マーケティング活動に限らす幅広い業務で役立つでしょう。そのため、Webマーケティングの知識があれば、業務を担う1人のプレイヤーから、メンバーを統率するリーダーにステップアップできる可能性が高まるのです。
インハウスのWebマーケターになれれば、転職せずとも年収アップを狙うことが可能です。管理職にキャリアアップすることで、年収500万円以上も目指せるでしょう。
2.会社の経営層を目指す
社内で順調にステップアップできれば、経営層を目指すことも可能です。経営層になると、部下の管理ではなくマーケティング施策そのものの管理を行うことになります。
企業が利益を上げるための仕組みづくりに直接関われるようになるため、非常に大きなやりがいを感じられるでしょう。そのぶん責任も増えますが、自由な働き方や高年収を手に入れられる可能性が高まります。
3.広告代理店やWeb制作会社で活躍する
Webマーケターとしてのスキルや知識があれば、広告代理店やWeb制作会社に転職できます。
- 広告代理店:広告の企画や制作、効果測定などを行う代理店
- Web制作会社:Webサイトやコンテンツの企画・制作、実装などを行う代理店
上記のような企業では、クライアントの要望をヒアリングしたり現状を分析したりして、プランの提案や施策を実施、成果測定までを担当します。最初は予算が少ない案件から担当し、ゆくゆくは数百~1,000万円以上の高額な案件を担当するようになります。
5年以上経験を積めば、チームリーダーや事業部長になりさらにステップアップすることも可能です。
4.事業会社のCMO(最高マーケティング責任者)になる
事業会社に転職し、そこで経験を積んでCMO(最高マーケティング責任者)になるのも、Webマーケターの代表的なキャリアプランです。
事業会社とは、「営利を目的として経済活動をするすべての会社」を指します。製造業や飲食店など、自らが主体となって事業を運営する会社はすべて事業会社に含まれます。CMO(最高マーケティング責任者)とは、文字通りマーケティングに関する業務を統括する役職です。
事業会社のCMOは広告代理店とは異なり、自社製品のマーケティングを行います。商品開発から販売、アフターフォローまで一気通貫で管理でき、練り込まれた施策を実施できる点が大きなやりがいにつながります。
5.副業で稼ぐ
本業のかたわら副業Webマーケターとして活躍するのも、魅力的なキャリアプランのひとつです。
Webマーケティング案件のなかは、「週2日稼働」「フルリモート」など好条件なものが多く存在しています。専業でなくとも受注できる案件が多いため、副業と本業で高年収を狙う方も少なくありません。
正社員と副業の収入で、月収100万円以上を稼ぐ方も多くいらっしゃいます。「すぐに転職するのが難しい」というときは、副業で経験を積んでからステップアップや転職を目指してもよいでしょう。
ただし、会社員をしながら副業をすることは、時間的にも体力的にも負担が大きいものです。最初は、本業と両立できる案件を獲得することに苦労するかもしれません。
6.独立する
Webマーケターとして高いスキルを持っている方は、独立して個人事業主になったり起業したりすることも可能です。
時間や場所を選ばず、パソコン1台あれば働けるWebマーケターは、フリーランスや起業家を目指している方におすすめの職業です。また、家庭との両立を目指す方やワークライフバランスを重視したい方も、Webマーケターであれば理想の生活を手に入れられるかもしれません。
はじめは高単価な案件を獲得することは難しいかもしれませんが、経験を積めば年収1,000万円を目指すことも可能です。会社員時代の何倍もの年収を得られる方も珍しくありません。
Webマーケターのおもな仕事内容
自由なキャリアプランを描けるWebマーケターですが、具体的にはどのような仕事を担当しているのでしょうか。Webマーケターのおもな仕事内容は、以下のとおりです。
- 現状分析・課題発見
- 広告・集客
- SEO・コンテンツ制作
- 効果測定・改善
ここからは、各業務の詳細を解説します。
現状分析・課題発見
どのような業務を担当するにせよ、Webマーケターが最初に行わなければいけないのが「現状分析・課題発見」です。
Webマーケターは、現状から課題点を見つけ、論理的思考のもと施策や改善案を考えます。そのため、すべての業務においてこのプロセスは欠かせないのです。
- WebサイトのPV数を見てコンテンツを改善する
- 販売数を見て今後のプロモーション施策を決める
- 現状の数値を見てゴールまでの道筋を立てる
上記のように、数字に基づいて今後すべきことを考えるのがWebマーケターの仕事です。
Webマーケターとしてキャリアアップしたいのであれば、常に数字で物事を考える「マーケター思考」を身につけることが大切です。
広告・集客
Web広告の配信やその他集客も、Webマーケターの重要な仕事です。
Webを用いた代表的な集客方法としては、Web広告運用が挙げられます。Web広告には、以下のようなさまざまな種類があります。
- リスティング広告:検索キーワードに連動して表示される広告
- ディスプレイ広告:Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告
- 動画広告:動画を使用した広告
- SNS広告:InstagramやTwitterなどに掲載する広告
- アフィリエイト広告:アフィリエイターが運営するサイトやSNSなどに掲載する広告
Webマーケターは、Web広告の企画や制作、運用、予算配分などをサポートします。
またCRMの実施など、あらゆるデジタルテクノロジーを用いた集客を担当することもあります。このように、Webマーケターの業務範囲は非常に幅広いのです。
SEO・コンテンツ制作
SEOやコンテンツ制作などを通して集客や売上アップを目指すことも、Webマーケターの仕事です。
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、検索エンジンで上位表示を目指す施策全般を指します。
- 内部施策:サイトの内部を整える施策
- 外部施策:外部リンクやサイテーションなどサイトの外部で行う施策
- コンテンツSEO:魅力的なコンテンツを制作して評価を上げる施策
SEOには、上記の3つの施策が含まれます。そのため、Webマーケターには簡単なWeb制作の知識も求められるのです。
また、Webマーケターはコンテンツ制作のサポートも担当することがあります。メールマガジンや動画コンテンツ、SNSなどの企画・制作ディレクションも依頼されることがあるので、幅広い知識やスキルを身につけておく必要があります。
効果測定・改善
Webマーケターの仕事は、施策の実施だけではありません。クライアントに満足してもらうためには、効果測定を行ってPDCAサイクルを回し、より高い成果を目指す必要があります。
ここでも、現状分析・課題発見が非常に重要となります。Webマーケターの仕事は一見華やかに思えますが、実は分析と検証をひたすら繰り返す泥臭い仕事です。
「思ったより大変だった」と、Webマーケターへの道を諦めてしまう方も珍しくありません。しかし、成果が出れば感謝されますし、大きな達成感を得られるやりがいのある仕事でもあります。
Webマーケティングによるキャリアプランで検討できる職種と年収
Webマーケターの職種は、おもに3つの種類に分類されます。Webマーケターとしてキャリアプランを描くなら、職種ごとの業務内容や年収を押さえておくことが大切です。
- Webマーケター・Webコンサルタント
- 最高マーケティング責任者(CMO)
- ディレクター
ここからは、各職種における業務の具体例と年収目安を紹介します。
Webマーケター・Webコンサルタント
WebマーケターやWebコンサルタントは、マーケティングに関する課題を抱えているクライアントに対して、アドバイスやサポートを実施する仕事です。クライアントの課題を分析し、それを解決できる施策の立案や実施、効果測定までワンストップでサポートします。
なお、WebマーケターとWebコンサルタントは同義で使われることも多い言葉ですが、ニュアンスに若干の違いがあります。
- Webマーケター:自らが主体となり、市場や顧客目線でマーケティング施策を立案・実施する
- Webコンサルタント:第三者の立場から、経営やビジネスの視点も加味したうえで助言する
WebマーケターやWebコンサルタントの平均年収は、500万円前後であるといわれています。しかし、スキルや実績次第では年収800万円以上を目指すことも難しくありません。
最高マーケティング責任者(CMO)
CMOとは、「Chief Marketing Officer(チーフマーケティングオフィサー)」の略語です。日本語に直すと「最高マーケティング責任者」という意味を持ちます。
文字通り、マーケティングにまつわる施策や現場を取りまとめる役職で、経営層に属する管理職のひとつです。単にマーケティング施策を立案・実施するだけではなく、経営者目線で業務を遂行する必要があります。
CMOクラスの年収は、800~1,500万円前後が目安となります。まずはWebマーケターやWebコンサルタントとして経験を積み、CMOを目指すのもひとつの手でしょう。
ディレクター
ディレクターとは、企画の立案や制作現場の指揮監督などを行う職種のことです。自分自身のチームを持ち、Webマーケティングに必要な制作や施策の実施などをマネジメントします。
たとえば、自分のチームでWeb広告の配信を担当するとしましょう。ディレクターは、広告配信の予算やスケジュールに合わせて、広告を制作するデザイナーやライターに指示を出し、品質や納品の管理などを行います。
ディレクターとして働くためには、リーダーシップやコミュニケーション能力、マネジメントスキルなどが欠かせません。平均年収は500万円程度ですが、経験を積めば時給5,000円以上の高単価案件を獲得して大幅に年収アップを狙える可能性があります。
Webマーケターは将来性がある仕事
転職や独立を検討するときに気になるのが、「その職業に将来性があるかどうか」というポイントでしょう。果たして、Webマーケターは将来性がある仕事なのでしょうか。
株式会社電通の発表によると、インターネット広告媒体費の総額は年々増加していることがわかっています。
引用:株式会社電通|2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析
インターネット広告費は継続して前年比100%をオーバーしており、今後もWeb広告の市場規模は拡大することが予測されています。
他方で、Webマーケティングの重要性が爆発的に向上したのはここ数年のことで、Web業界は人材不足に悩まされています。実際dodaの調査によると、IT・通信系の有効求人倍率は5.95倍にも上っていることが判明しました。※
このことから、Webマーケターは多くの企業に必要とされる人材で、今後もその傾向は継続することが予想されます。
データからもわかるように、Webマーケターは非常に将来性がある職業です。スキルがある人材は引く手あまたなので、好きなキャリアプランを描きやすいことは間違いないでしょう。
※出典:doda|転職求人倍率レポート(2022年10月)
未経験からWebマーケターのキャリアを積む方法
未経験の方がこれからWebマーケターとしてのキャリアを積む方法としては、以下の4つが挙げられます。
- Webマーケティングの知識を身につける
- アフィリエイトやSNS運用などで実績を作る
- 社内でWebマーケティング担当者になる
- 転職する
各方法について、詳しくみてみましょう。
Webマーケティングの知識を身につける
Webマーケターとしてキャリアプランを描くなら、まずはWebマーケティングの知識を身につけなければいけません。
Webマーケティングについて学ぶときは、2つの方法から自分に合ったものを選ぶことが可能です。
Webマーケタースクール
メリット | デメリット |
・効率的に学べる ・実践経験が積める ・挫折しにくい |
・費用がかかる |
Webマーケティングスクールは、WebマーケターやWebコンサルタントの育成を行っている講座です。現役のWebマーケターが講師となり、実務で役立つ知識を体系的かつ効率的に身につけさせてくれます。
Webマーケタースクールの魅力は、実践経験を積める点です。実際にコンサルティングの現場に同行したり広告運用を行ったりするため、即戦力がある状態で案件獲得や転職を目指せます。
ただし、Webマーケティングスクールには高額な費用がかかるというデメリットもあります。学習にあまり予算をかけられない方は、独学のほうが向いているでしょう。
費用を抑えてWebマーケティングスクールで学びたいなら、ぜひconowaをご検討ください。conowaは、業界最安値の107,800円(税込)から学べる、アウトプット主体の濃密8か月セッションが受けられるWebマーケティングスクールです。
Webマーケターとしてのキャリアプランについての相談も受け付けていますので、まずはお気軽に無料説明会へご参加ください。
独学
メリット | |
・自分のペースで学べる ・費用がかからない |
・実践経験を積めない ・挫折しやすい |
Webマーケターに必要なスキルや知識は、書籍やWebサイト、YouTubeの動画などで学ぶことも可能です。仕事や学業に影響しにくい点、費用を大幅に押さえられる点が独学のメリットとしてあげられます。
ただし、独学には実践経験を積みにくいというデメリットもあります。学習を続けるには根気が必要なので、挫折しやすい点にも注意が必要です。
アフィリエイトやSNS運用などで実績を作る
Webマーケターに必要な知識を身につけたら、自分で実績を作ってみましょう。実績の作り方としては、以下のようなものが挙げられます。
- アフィリエイト広告の運用
- SNS運用
- メディア運用 など
可能な範囲で実績を作っておくと、案件獲得や転職の際に強いアピールポイントになってくれます。実践力や意欲が高い人材であると判断され、好印象を抱いてもらいやすくなるでしょう。
社内でWebマーケティング担当者になる
今勤めている会社にマーケティング部門がある場合は、そこに異動してキャリアを積むことも有効です。
社内でWebマーケターになるメリットは、製品の特性やブランドの想いなどを知り尽くしている状態で施策を考案・実施できる点です。馴染み深い環境で経験を積めるため、収入的にも精神的にも安定した状態で働けます。
転職する
現在の環境でWebマーケターとして活躍するのが難しい場合は、転職でキャリアを積むことも視野に入れましょう。近年は未経験可のWebマーケター求人が増えているため、アピール次第ではいきなりWebマーケターとして雇ってもらえる可能性があります。
ただし、知識や実践経験が全くない状態で転職するのは簡単なことではありません。場合によっては、アルバイトも視野に入れる必要があることも理解しておきましょう。
Webマーケターがキャリアアップするコツ
Webマーケターとして理想のキャリアパスを実現するためには、キャリアアップのコツを押さえておくことが大切です。
- 日々学習する
- 専門分野を持つ
- 実績を積み上げる
Webマーケティングの世界は変化が目まぐるしく、すぐに必要なスキルや知識が変わってしまいます。そのため、継続して学び続ける姿勢が不可欠です。
また、「SEOだけは誰にも負けない」「Web広告運用の知識は誰よりも深い」といったように、専門分野を持つことも大切です。専門知識があればあるほど、企業に重宝され高年収な人材を目指せます。慣れてきたら、「SEO✕Web制作」「Web広告✕解析」など、複数のスキルをかけ合わせて習得することがおすすめです。
最後に、実績を積み上げることを意識して業務に取り組みましょう。Webマーケターとしてのスキルをアピールするときは、「PV数を3倍にした」といった具体的な実績が欠かせません。このような実績をコツコツと積み上げれば、大企業の案件や月100万円以上の高単価案件を視野に入れられるようになります。
Webマーケターは自由にキャリアパスを描ける!
現在勤めている企業でのステップアップや転職、独立などWebマーケターはさまざまなキャリアプラン・キャリアパスを描けます。時間や場所にとらわれずに働けるWebマーケターなら、理想としていた生き方も実現できるでしょう。
また、Webマーケターは需要が高まっているため、将来性も非常に高い職業です。努力次第では高年収を目指せるので、少しでも興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
Webマーケターとしてキャリアパスを描きたいなら、ぜひconowaまでご相談ください。
conowaは、業界最安値で一生役立つビジネススキルを習得できるWebマーケター育成スクールです。8か月の濃密セッションには、Webコンサルティングの現場に同行して経営者に提案する場面もあります。
conowaでは、すぐにでもWebマーケターとしてのキャリアをスタートしたい方に向けて無料説明会を実施しています。お気軽にご活用くださいね。