webマーケティングを徹底解説!種類・用語・ツール30選
目次
webマーケティングとは
「webマーケティング」を一言で言うならば、「webサイトにお客様を集客し、商品を販売し、もう一度購入して貰えるように仕組み作りをすること」です。この一連のプロセスをweb上で開始し、web上で完結させるために、各プロセスで必要な活動を行っていくことが「webマーケティング」になります。
もともと「マーケティング」とは、お客のニーズに合った商品を適切なターゲット(お客さん候補)に発信する活動のことを指します。商品の開発段階から広報・販売に至るまでの一連のプロセスを一貫した計画で管理・実施していくことが「マーケティング」であり、非常に広い範囲を対象とした活動です。
それをweb上で行っていくことが「webマーケティング」です。
デジタルマーケティングとの違い
近年、「webマーケティング」と類似した言葉として「デジタルマーケティング」という言葉が使われるようになってきました。
従来からの「webマーケティング」という言葉は、webの世界を軸にしたマーケティングです。
しかし、「デジタルマーケティング」は、「webマーケティング」に加えて、オンラインで得ることの出来る様々なデータや情報を活用していくマーケティングになります。
例えば、リスティング広告によりお客様を集客し、自社サイト内で商品の販売を行った場合、
「リスティング広告による集客」や「申込みフォームによる顧客情報の収集」などは「webマーケティング」の取組になります。
これに加えて、「デジタルマーケティング」では「収集した購入者の基本情報をビッグデータ化し、顧客分析に使用すること「や「サイトアクセス者の位置情報に基づいて、広告の公開範囲を設定する」などの取組内容が挙げられます。
上記はほんの一例でしかありませんが、「デジタルマーケティング」は「webマーケティング」を包括した概念で、近年のIT技術の進化により誕生した言葉です。
この2つの言葉は似た意味を持っていますが、微妙に違うものなので注意していきましよう。
代表的なwebマーケティングの種類10選
webの世界におけるマーケティング活動である「webマーケティング」の中でも、代表的な10種類の活動についてご紹介していきます。
SEO
一度は名前を聞いたことのある人がほとんどではないでしょうか。
webマーケティングの定番であるSEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、検索エンジンにより上位に自社サイトが掲載されるようコンテンツを最適化していく取組のことです。
検索エンジンで上位に表示されることで、そのWebサイトはユーザーの目に止まりやすくなり、アクセス数の増加を望むことできます。
リスティング広告
SEOが時間をかけて取り組んでいくものであるのに対し、即効性の高い取り組みであるのがリスティング広告になります。リスティング広告とは検索連動型広告のことで、設定されたキーワードを検索した人やwebページを閲覧した人へ広告を表示させるものです。
検索キーワードや閲覧ページをベースに自社のニーズに合ったターゲットに広告活動をすることができます。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、Webサイトやブログ、メールマガジンなどにリンクを掲載し、そのリンクから訪れたユーザーのCVにより報酬が発生する広告のことです。
先程のリスティング広告では、ユーザーがサイトへアクセスした段階では広告料が発生していましたが、アフィリエイト広告では、CVされて初めて広告料が発生するという仕組みになっています。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、複数の広告媒体(Webサイトやソーシャルメディア、ブログ等)を集めた広告配信ネットワークを通じて、各媒体に一括で広告を配信することです。
複数の媒体を活用するため、多様な層へアピールすることができます。
また、アドネットワーク業者に作業の処理を一括して任せることで、依頼した企業側の業務効率化にも繋げることが可能です。
SNS広告
SNS広告とは、LINEやFacebook、Instagram、TwitterといったSNSに広告を出稿することです。
SNSではユーザーの登録している個人情報や、アクセス履歴に基づく嗜好性に応じて広告表示先を設定することができます。
そのため、SNS広告は他の広告よりもターゲットをピンポイントに絞って広告表示をすることができます。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、一度自社サイトを訪れたユーザーを追跡し、そのユーザーが他のサイトを閲覧している時に広告表示を行うことです。
一度自社サイトを訪れた人に対して広告の再表示を行うため、他の広告よりも高いCV率を期待することができます。
純広告
純広告とは、Yahoo!JAPAN などのWebメディアの広告枠を買い取って出稿する広告です。広告主が特定の広告枠を事前予約して購入する買い付けする形式を取っており、広告掲載期間や最低保証アクセス数などで掲載料金を決定します。
アクセスやCVで料金が発生するタイプではなく、広告掲示で料金が発生することから、自社製品やサービスに合った広告出稿先を選ぶことが重要なポイントになってきます。
メールマーケティング
メールマーケティングとは、自社サイトに登録されている配信先に対してメールを配信し、集客や商品およびブランドのファン育成、サービスの購入などの目的を達成するために行われる活動です。
特に最近ではECサイトに公式LINEアカウントを連携させ、メールと合わせてLINEでメッセージを配信し
顧客育成を行う事例が増えてきています。
SNS運用
SNS運用とは、会社の情報発信や商品の宣伝活動などのためにSNSアカウントを運用することをいいます。
先程のSNS広告はSNSに自社の広告を掲載するものですが、SNS運用は企業やブランド毎のアカウントを取得し、セール情報やキャンペーン情報などの情報発信を行っていくものです。
見込み客や既存顧客に対する双方向のコミュニケーションツールとして重要性が増している取り組みになります。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、ターゲットユーザーにとって価値のあるコンテンツ(広告ではない、知りたい情報)を発信することで潜在顧客を引きつけ、最終的に商品の購入につなげるマーケティングのことです。
コンテンツは一過性のものではなく、中長期的にユーザーにとって魅力のあるコンテンツを発信し、それを1つずつ積み上げていくことで中長期的に収益を確保していく活動です。
webマーケティングに必須な超基本用語10選
webマーケティングを学んでいくうえで絶対に必要な超基本用語を10個ご紹介いたします。
PV
ページビューの略称で、特定のページが何回見られたかという数字です。短時間で同一ユーザーが複数訪問した場合でもそれぞれの訪問でPV数はカウントされます。
セッション数
ユーザーがサイトを訪問した回数を表します。短時間で同一ユーザーが複数訪問した場合ではセッション数は1とカウントされます。
Googleでのセッションの定義は
サイトやアプリでユーザーが操作を行っている時間のことです。ユーザーが 30 分以上操作を行わなかった場合、それ以降の操作は新しいセッションと見なされます。サイトを離れたユーザーが 30 分以内に同じサイトに戻ってきた場合は、同じセッションとして扱われます。
となっています。
インプレッション
サイトを開いた際に表示された広告の表示回数の指標のことです。サイトを開いて表示された広告が1つであれば、1インプレッション、2つの広告が表示されたならば、2インプレションとカウントされます。
CV
コンバージョンの略で成果や成約の数を表す指標のことです。ここでいう成果・成約とは「商品購入」や「資料請求」、「お問い合わせ」などサイトによって内容が変わります。
CVR
コンバージョンレートの略で、サイトへのアクセス数のうちCVに至った割合を表すものです。
算出方法は
CVR=コンバージョン数÷サイト訪問数(セッション数)×100
となります。
CPA
Cost Per Action の略で「顧客獲得単価」と言われています。
1件の成果・成約を獲得するために、どれだけの広告費用を要したのかを表します。
算出方法は
CPA=広告費用÷CV数
となります。
CRM
Customer Relationship Management の略で「顧客関係管理」と言われています。
顧客との円滑なコミュニケーションを図ることで、自社と顧客との関係性を強化し、売上や利益の拡大を図っていくことを目指すものです。
KGI
Key Goal Indicator の略で、「経営目標達成指標」と言われています。
企業の経営やビジネス上で何をもって成果(ゴール)とするのかを定める指標のことです。
KGIは成果の指標であるため定量化できるものをKGIと設定することが多く、売上高や利益率、成約件数などは代表的なKGIの例です。
KPI
Key Performance Indicator の略で、「重要業績評価指標」と言われています。
目標を達成する上で、その達成度合いを計測・監視するための定量的な指標であり、
KGIを最終目標とするならば、KPIはKGIを達成するために必要な中間目標のことです。
1つのKGIに対して複数のKPIを設定する場合も多くあります。
PDCA
Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを繰り返し実行することでマネジメントの品質を高めることです。
現在では色々なところでPDCAという言葉が使われているので、PDCAはご存知の方が多いかもしれませんが、ビジネスやITの世界だけでなく個人の成長にも有用な手法として、プロジェクトのマネジメントや、目標達成のためのフレームワークとなっています。
webマーケティングに使える無料ツール10選
webマーケティングを実施していく際に無料で使用できる厳選おすすめツールを10個ご紹介いたします。
Googleアナリティクス
検索エンジンの大本命であるGoogleが自ら提供するアクセス解析ツール。
現在、20年10月にリリースされた機能である【GA4】への移行が勧められています。
Googleアナリティクスでは、解析をするために登録したWebサイトを訪れたユーザーの行動について様々な分析をすることができます。解析できる内容はユーザー属性や訪問したページや閲覧時間、設定した成果の達成状況、広告効果などがあります。
多くのweb担当者が使用していますが、設定した内容によって確認できる解析内容が変わっていきますので、高品質な解析結果を得るためには自分で細かい設定をしていく必要があります。
公式サイトはこちらです。
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
PageSpeed Insights
ウェブページの読み込み速度をスコア(点数)で表示するウェブツールです。
こちらもGoogleが提供しており、採点してほしいウェブサイトのURLを入力するだけでページ読み込み速度や改善ポイントが分析されます。
また、Googleが提唱しているCore Web Vitalsのという指標のチェックにも使用できるため、SEO対策には必須のツールです。
公式サイトはこちらです。
https://pagespeed.web.dev/?hl=JA
Googleサーチコンソール
検索キーワードによる登録したウェブサイトの表示回数や表示順位などを確認できるウェブツールです。
こちらも名前の通りGoogleが提供しています。
先程のアナリティクスと混同されがちですが、
ユーザーがどのキーワードで検索したときに、登録したウェブサイトを表示したかなど、
サイトのアクセス前のユーザー行動のデータを取得できるのが、Googleサーチコンソールになります。
Webサイトの健康診断のようなイメージで使用いただくと良いでしょう。
公式サイトはこちらです。
https://search.google.com/search-console
Googleキーワードプランナー
特定のキーワードの検索数や広告単価を調べることのできるツールです。
検索に関する膨大なデータを利用して、コンテンツ作成や広告配信のためとなるキーワードを見つけるために使用します。
検索数の多いキーワードを知ることは、ウェブサイトへの流入数を増やすためには絶対に必要な情報となりますので、是非とも使っていきたいツールです。
このキーワードプランナーもGoogleで提供しているウェブツールではありますが、Google広告を使用しているユーザーが限定で使用できるツールになります。
Googleで広告を出稿している人は無料で使用できるので、是非とも使用してみてください
公式サイトはこちらです。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
Googleトレンド
特定の期間内に数多く検索されているのキーワードとその数の推移をチェックすることができるツールです。
キーワードプランナーと似たようなツールですが、こちらの大きな特徴としては今、数多く検索されている“急上昇ワード”をチェックすることができることです。
また、検索期間や地域を指定することができますので、その指定された範囲での検索のトレンドを調べることが出来ます。
こちらのツールもGoogleが提供しており、キーワードプランナーと合わせて使うことで、よりトレンドに即したキーワード調査をすることができます。
公式サイトはこちらです。
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
GRC
自然検索における検索順位のチェックツールです。
登録したキーワードで測定したいウェブサイトのキーワードごとの順位を日々測定してくれるものになります。Google、Yahoo!、Bingそれぞれの順位を測定することができますので、各検索エンジンでの自社サイトの検索順位を一括で調べることが出来ます。
公式サイトはこちらです。
SimilarWeb
今までは自社のアクセス解析を目的としたツールをばかりでしたが、こちらは競合ウェブサイトのアクセス状況がわかるツールです。
競合サイトのアクセス数調査やアクセス分析、流入キーワード、他の競合サイト比較などをすることができます。
色々なサイトの情報を調べることができますので、試しに知っているサイトのURLを入力してみてください。
また、こちらは無料プランと有料プランがありますが、使用できる内容に制限はあるものの無料プランでもしっかりと使用することができます。
公式サイトはこちらです。
https://www.similarweb.com/ja/
Ptengine
ウェブサイトを訪れたユーザーの動きを把握することのできるヒートマップツールです。
実際にウェブサイトを訪れた人たちがサイト内のどこの箇所を見ているのか、どこでウェブサイトから離脱してしまったのかを確認することができます。
また、Googleアナリティクスと似た機能としてアクセス数や流入元の情報も見ることができます。
このウェブサイト内の長所・短所を数値ではなく画面上で直感的に見ることができるヒートマップは、他の解析ツールと一線を画すものですので是非試しに使ってみてください。
月間3000PVまでのサイトは無料で使用することができます。
公式サイトはこちらです。
SEOチェキ
対象とするウェブサイトのURLを入力するだけで、そのウェブサイトの内部情報や、キーワードごとの順位計測、など、SEO対策に役立つ情報が一括で取得することができます。
URLだけでそれらの情報を見ることができるので、自社サイト・競合サイトを問わず、様々なサイトの情報を調べることが出来ます。
無料プランでは1IPアドレスあたり、1日200回までの利用回数制限がありますが、200回/日の回数があれば通常であれば十分な回数だと言えます。
公式サイトはこちらです。
ミルトーク
企業の担当者が、一般消費者と直接コミュニケーションを行うことができるウェブサービスです。
一般消費者と企業担当者がウェブ上で、やりとりをすることで製品や顧客に関する情報を収集することができます。
無料版では自社の製品に関する掲示板を作成し掲示板上でユーザーからの情報の収集をすることができます。
有料版に移行することで、無料版の機能に加えて一般消費者と直接のやり取りによる情報収集をすることができます。
公式サイトはこちらです。
webマーケティングは進化し続ける
webマーケティングの世界では技術の進歩により新しい考え方やツールがどんどん出てきます。
この世界に身を置く人は新しい情報を常に収集し続ける必要がありますが、
webマーケティングの本質は一切変わっていないです。
あくまでも「web サイトにお客さんを集客し、商品を販売し、もう一度購入して貰えるように仕組み作りをすること」がwebマーケティングです。集客・販売・アフターフォローにて一貫したサービスを提供するための仕組み作りをしていくことが大切です。
皆さんも多様なツールを駆使して、webマーケティングに是非とも取り組んでいってみてください。
また、
もっと自社サイトにお客さんを集めたい
アクセス数はあるのになかなかCVに繋がらない
というwebマーケティングに関するお悩みの方はエッコへご相談ください。