Webマーケティングで独立しても稼げる?独立までのステップと稼ぎ方
「Webマーケティングは独立しても稼げるのだろうか?」
「独立しても稼ぎ続けることはできるかな……」
と不安に思っていませんか?
結論から言うと、独立してもWebマーケティングで稼ぐことは可能です。
クライアントが求める知識を身につけ経験値を積むことで会社勤めよりもずっと高い報酬が得られることも。
この記事ではなぜWebマーケティングは稼げるのか、その3つの理由を解説します。
またWebマーケターとして独立を考えている人に向けて、独立の方法や独立してからどのように仕事をとっていくかを解説します。
目次
「Webマーケティングで独立しても稼げない」は嘘!その3つの理由
Web上では「Webマーケティングは稼げないからやめたほうが良い」といった意見が見受けられます。実際はどうなのでしょうか。
冒頭でも述べたように、Webマーケティングは稼げます。さらにいえば、独立することで収入はさらもアップすることが期待できます。
その理由は次の3つです。
- 市場規模が大きい
- 稼ぎ方が自由で多様
- 利益率が高い
1.市場規模が大きい
第一に稼げる理由は、Web産業の市場規模の大きさがあげられます。
Web業界は成長し続けており、市場の拡大により大きなお金の流れが生まれています。
電通の調査によると、日本のインターネット広告費は今やテレビ広告を上回り年々上昇傾向。インターネット広告費の総額は2010年には7,747億円だったのに対し、10年後の2020年には2兆2,290億円、さらに2021年は2兆7,052億円と急成長を遂げました(dentsu 参照)。
2022年の予測ではテレビや新聞などのマスコミ媒体のデジタル広告も含め、2兆4,811億円が見込まれています。
出典:電通調査レポート(2022年3月9日)
広告だけでなく、ECサイトなど自社サイトの運営、SNSの発信などWebマーケティングはサービス業・建設業・食品産業など多くの業界に参入しており、その重要性は高まっています。
その一方で企業はWebマーケティングスキルを持った人材が足りていません。
企業はWebマーケティング会社に外注して対応しているものの、Webマーケティング会社も人手が足りず、高い報酬を払ってでも人材を求めている状態です。
2.稼ぎ方が自由で多様
Webマーケターには様々な働き方ができるので、稼ぐ手段もたくさんあります。
自分の得意なジャンルをとことん突き詰めて仕事することもできますし、オールマイティーのWebマーケターとしてコンサルタントの仕事を受けることも可能です。
逆にクライアントワークを副業にして、自分でオウンドメディアを立ち上げて稼ぐ方法もあります。あなたの運営するオウンドメディアの運営がうまくいけば極端な話、寝ていても収入が入る状態が作れるでしょう。
企業で雇用されたWebマーケターの場合は給与で定められた報酬を得ますが、フリーランスの場合は自分のスキル次第で案件の掛け持ちもできるので収入の頭打ちがありません。
3.利益率が高い
Webマーケティングの仕事は経費が比較的かからないため、利益率が非常に高い特徴があります。
独立をするために必要な初期投資もパソコンやサーバー代ぐらいなので、コストをかけずにスタートできます。1人でも働けるので人件費はかかりませんし、自宅で仕事ができるので事務所代もかかりません。もちろん在庫を抱えることもありません。
Webマーケティングはスキルを売る仕事なのでいわば身一つで稼げる仕事です。経費もほとんどかからないので利益率がとても高く手元にお金が残りやすいのです。
Webマーケティングで稼ぐためのスキル
Webマーケティングで稼いでいくためにはWebマーケターとして次のようなスキルが重要です。
- 市場理解と幅広い知見
- 企画力(立案・提案推進力)
- DCAサイクルの仮説検証
これらのスキルは市場調査から販売促進の戦略、効果検証といったあらゆるWebマーケティングの仕事で必要とされます。
市場理解と幅広い知見
市場調査をする上で欠かせないのは市場理解と幅広い知見です。
当然のことですが、的確な市場調査ができず誤ったニーズでプロジェクトが進んでしまうと集客に失敗してしまいます。
提供するサービスや商品がどの市場にマッチするのか、どのように訴求すると集客につながるのか、さまざまな要因を加味しながら俯瞰的に物事を見られるようなスキルが重要です。
経験も重要にはなりますが、それ以上に市場の流れなどを敏感にキャッチできるアンテナを張りめぐらしておくことが大切です。
企画力(立案・提案推進力)
Webマーケターには柔軟な発想でアイデアを生み出す企画力が求められます。
課題解決に向けてどのようなアプローチができるか、さまざまな視点から問題を捉え、イメージした立案を実際に具現化して推進していきましょう。
このとき自分の持っているスキルだけで解決方法を考えるのではなく、クライアントの課題に対して適切なアプローチを選択するようにしましょう。
別のスキルを持った専門家をアサインするほうが良い結果につながることも多いので、既成概念にとらわれないような柔らかな思考で企画を考えることが大切です。
PDCAサイクルの仮説検証
プロジェクトが実施されたあと、効果が出たか解析をし、想定した効果が出なかった場合は改善策を講じます。
そこで重要なのがPDCAサイクルを稼働させ仮説検証をしていくスキルです。
Webマーケティングは一度プロジェクトを発動すれば終了ということではありません。そのあとのアクセス解析や効果検証が大事な仕事です。
「なぜかうまくいかなかった」「なんとなくうまくいった」といったあいまいな結果で終わっていては今後の戦略が立てられません。分析や仮説検証を通して改善策を考えるために、段階ごとにフィードバックを行いPDCAサイクルがスムーズに回すことが重要です。
未経験の人はスクールがおすすめ
「どのスキルも自分には十分備わっていない。」そう感じた人はWebマーケティングを専門で学べるスクールに通ってスキルを体系的に身につけると良いでしょう。
Webマーケティングを学べるスクールの多くは、就職や転職を念頭に置いた実践的な学習が行われています。また、ほとんどがオンラインで受講可能です。
例えば、より実践的なWebマーケティングスキルを学びたい人にはconowaがおすすめです。
conowaでは在籍中に実際のコンサルティング現場に同行し現役マーケターの業務を目の前で見られます。
ヒアリングから始まり、調査、企画、分析といった工程をリアルな現場から学ぶことが可能。それだけでなく、実際にWebマーケターとしての実績を積むカリキュラムも組まれているので卒業後は経験者として活躍できます。
フリーランスで稼ぐためのスキル
Webマーケターとして必要なスキルのほかに、フリーランスで稼ぐために必要な基礎的なスキルは次の3つです。
- コミュニケーション力
- 自己管理能力
- 知識や情報に敏感になる
これらはWebマーケターに限らず個人で稼ぐ社会人として必須スキルなので押さえておきましょう。
コミュニケーション力
スキル一つで仕事をするWebマーケターは、顧客との円滑なコミュニケーションが重要です。
Webマーケターは商品を売るのではなく自分の「スキル」を売っているので、顧客には「この人と一緒に働きたいな」「働きやすいな」と思ってもらえるようなコミュニケーションをとりましょう。
基本的には「報・連・相」「納期を守る」など社会人としてのルールですが、企画を提案するときなどはプレゼンテーションなどのスキルも求められます。
自己管理能力
1人で仕事をすると、場合によっては「セルフブラック化」してオーバーワークをしてしまうことがあります。
オーバーワークをしてしまうと仕事が雑になったり失敗したりするリスクがあります。自分のリソースを知ってワークライフバランスを考えながら取り組みましょう。
健康やプライベートも大切にしながら働くほうが結果的に仕事を続けられ安定的な収入につながるでしょう。
知識や情報に敏感になる
Webマーケティングの世界は、一度スキルを身に着けてしまえば“あとは要領よくこなすだけ”という業界ではありません。
Web業界は非常に市場の流れが速く、新しいサービスや商品が次々と生まれています。売れる商品、売れるWebマーケティングを生み出すには時代の流れをキャッチする必要があります。
常に学び、変化する市場を見据えていく敏感さが必要です。
独立までのパターン4つ
個人で仕事を受注できるようになればWebマーケターとしての独立が可能です。
免許などはいらないので「独立しよう」と思えばいつでも独立できます。
独立にはいくつかのパターンがあるのでここでは4つ紹介します。
パターン①Webマーケティング会社→独立
Webマーケティング会社で勤めた後に独立するパターンです。
この独立が一番多いパターンで手堅い方法でしょう。
1年から3年くらい実務経験があればひととおりのスキルは身に付きます。会社で蓄積された実績と信頼を武器に営業ができますし、仕事もとりやすいでしょう。
フリーランスの求人情報でも事業会社勤務経験者が優遇されています。
パターン②副業→独立
Webマーケティングの副業をして、ある程度収入が安定したら独立をするパターンです。
副業であっても仕事を受注していれば経験者として独立が可能。
副業から独立するメリットは、仕事の取り方などのノウハウや、人脈作りが本業をしながら獲得できる点です。
独立のタイプとして、ブログ運営を副業にしてアフィリエイト収入で稼げるようになって独立するパターンや、クライアントワークを個人で受注するWebマーケターとして独立するパターンなどがあります。
副業から独立するデメリットは、時間のやりくりの難しさにあります。
勉強期間中はもちろん案件を取ってからも本業に差し支えないよう進める必要があるのです。本業や副業、どちらも疎かにならないよう身につけた時間管理術は、独立後にも大きな武器になるでしょう。
パターン③Webマーケティング会社+副業→独立
Webマーケティング会社に勤めながら副業でもWebマーケティングをし、そのあと独立する方法もあります。
独立後の案件獲得の際には実務経験、会社勤務経験のダブルで優位に立つことができます。
輝かしい実績を会社で残していればフリーランスではなく、法人として独立も可能でしょう。法人でチームを作り事業を展開すれば報酬もさらに期待できます。
パターン④いきなり独立
Webマーケティングスキルを習得して、すぐにフリーランスWebマーケターとして独立する場合もあります。
例えばブログ運営を学生のうちに始め、就職せずにそのままブロガーとして食べていく人などがそうです。
ほかにも、資金力があれば有能なWebマーケターを雇って会社をおこすことも可能です。
Webマーケティングのことをある程度理解した上でマーケターを雇うので、お互いのコミュニケーションコストを下げるメリットがあります。この場合、自分がWebマーケターとして稼ぐというより経営者になるパターンです。
このパターンは営業力のある人、付き合いが広い人におすすめ。実績がないためにすぐに稼げないリスクがあるので、営業力に自信がない人や業界にツテがない人はこの方法は難しいかもしれません。
独立後の稼ぎ方
独立後はどのように仕事をとっていけばよいでしょうか。
ここでは仕事の探し方や仕事内容について紹介します。Webマーケティングの仕事内容は多岐にわたるので稼ぎ方も十人十色です。
仕事の探し方
仕事はWeb上に求人情報がたくさんあるため簡単に探せます。
副業でWebマーケティングをしてきた人でしたらすぐに見つけられるでしょう。
クラウドワークスやランサーズなどは未経験者OKの案件もあり求人数も多いので一度覗いてみるとよいでしょう。
実績のある人はフリーランス専用のエージェントに登録して自分に合った案件を紹介してもらえます。
ほかにもこれまで取引のあった会社や周囲の人に、独立した旨を伝え営業する方法も有効です。Webマーケティングはあらゆる業種でニーズがあるので意外なところから仕事が舞い込んでくるかもしれません。
コンサルタント
企業や団体のWebコンサルタントを行う仕事です。
課題解決にむけて市場調査、プロジェクト立案、アクセス解析などWebマーケティングをトータルで行い売上アップに貢献します。
成果を出すためにあらゆる施策を投じるので市場の理解や幅広い知見が必要です。
そのため、高額な報酬が期待できます。プロジェクトごとに参加して報酬を得る方法や、長期契約を結んで固定報酬を得る方法があります。
フリーランスのエージェントではWebディレクター業務(業務委託)の案件を月額報酬80万円以上で紹介しています。
広告運用代行
もっともWebマーケティングの仕事で多いのが広告運用です。
リスティング広告、バナー広告、SNS広告などさまざまな広告運用があります。
企業から広告運用を代行し効率よく集客できるよう施策をします。
広告運用のノウハウはスクールなどでも力をいれて教えていますので未経験からでも受注可能です。報酬は代行料として支払われます。
広告運用は再現性が高いので一度に複数の企業案件の受注も可能です。
SNS運用代行
最近急成長しているのがSNS運用の仕事です。
未経験からでも始められる仕事たくさんあります。その代わりコンサルタントなどの仕事と比べると報酬は低め。
例えばクラウドワークスではインスタグラムの運用代行が5万円~10万円で求人が出ていました。
作業量は1日30分から1時間程度で行えるので複数のアカウントを代行することで報酬を増やせます。
オウンドメディアの運用
仕事を顧客から受注して稼ぐほかに、オウンドメディアを運用して自社のサービスや商品を販売する方法があります。
例えばブログを運用してアフィリエイトなどの広告で収益を出したり、SNSから集客してサービスや商品を販売したりするなどです。
サービス・商品の開発には時間とお金はかかるものの、販売を自動化することでその後はわずかの労働でたくさん稼ぐことができます。
独立のデメリット
Webマーケティングで独立すると会社員よりも多く稼げる反面、デメリットもあります。
次の3つはWebマーケターに限らずフリーランスで働く人に該当するデメリットです。会社に雇用されるメリットもあるので次のような点も頭に入れておきましょう。
収入が安定しない
給与収入ではないので収入は出来高です。
報酬形態は「成果給」だけでなく「事前の見積もり(工数や想定される売上へのインパクトから)」や「3ヶ月や半年などの一定期間で〇円」など様々ですが、いずれにしても自分が受けた案件が多ければ多いほど収入は上がる傾向にあります。
継続して仕事を受けられれば収入は安定しますし、実績を積めばクライアントに提示できる報酬額も増やせられます。しかし始めたばかりは収入が少なく思い通り稼げない、いわゆる「冬の時代」もあることを覚悟しましょう。
また病気や事故などで働けなくなったときは会社のように休業補償などがないので、万が一のことがあれば収入はその分減ります。貯金をしたり保険に入ったりするなど、万が一に備えリスクマネージメントが必要です。
すべて自己責任
成功も失敗もすべて自己責任です。自己責任には良い面も悪い面もあります。
取引先の売り上げが上がって感謝され報酬がたくさん振り込まれることもあれば、一度の失敗で信用を失い契約を打ち切られてしまうこともあります。
企業に勤めていれば、責任は上司や会社が負ってくれることもありますし、急に解雇されるようなことはありません。
しかし独立していると正直、誰も守ってくれません。大きな失敗をしないためにも真摯に仕事に取組む必要があるでしょう。
確定申告など事務が増える
独立したときに一番頭を悩ませるのが確定申告かもしれません。
独立した場合、毎年確定申告が必要になります。
自分で申告する場合は毎月の帳簿付け、3月の申請に時間を費やすことになります。大変だと感じたら税理士と契約をして代行してもらうこともできます。
独立が不安だったら条件のよい会社に転職しよう
Webマーケターとして独立しても「稼げないかもしれない」と不安を抱くかもしれません。その場合はフリーランスをやめ、条件の良いWebマーケティング会社に転職するのも一つの手です。
Webマーケターの市場は拡大し続けています。Webマーケティング会社も人材不足なので好条件で転職できる可能性があります。転職エージェントに登録して求人情報を一度チェックしてみましょう。
まとめ Webマーケティングは独立しても十分稼げる
Webマーケティングで独立して稼ぐ方法について解説しました。
まとめると次のようになります。
- Webマーケティングは市場も大きく自由な働き方ができるので稼ぎやすい
- 独立にはパターンがあるが、副業などで経験を積んでからがおすすめ
- 仕事内容も多様なので自分にあったジャンルで稼げる
- 独立するデメリットもあるので不安な場合は転職を
Webマーケターとして独立したい人はぜひconowaでWebマーケティングを学び在学中に実績を積みましょう。
conowaのカリキュラムではWebマーケティングの現場に同行し、リアルを体験できます。また卒業後の仕事の受注サポートをしてくれ卒業後は即戦力のあるWebマーケターとして活躍することが期待できます。