フリーランスWebマーケターの年収を種類別に解説|案件獲得法と稼ぐコツ
フリーランスのWebマーケターを目指す方がよく抱く疑問として、「年収」が挙げられます。なんとなく「Webマーケターは稼げる」というイメージを持っている方はいるかもしれませんが、実際はどれくらいの年収を得られるのでしょうか。
本記事では、フリーランスWebマーケターの年収を解説します。
案件の獲得方法や単価アップのコツも紹介するので、稼げるWebマーケターになりたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
フリーランスWebマーケターの年収はどれくらい?
フリーランスのWebマーケターは、頑張れば頑張るほど高年収を得られる職業です。
とはいえ、これだけを聞いてもWebマーケターの年収をイメージすることは難しいでしょう。まずは、Webマーケターの年収を具体的に解説します。
フリーランスWebマーケターの平均年収と仕事内容
総合人材サービス大手のdodaが行った調査によると、ネット広告/Webマーケティング業界の平均年収は416万円であるということがわかっています。
年代・性別ごとの内訳は以下のとおりです。
年代 | 平均年収 |
20代 | 367万円 |
30代 | 463万円 |
40代 | 553万円 |
50代~ | 655万円 |
性別 | 平均年収 |
男性 | 448万円 |
女性 | 381万円 |
民間給与実態統計調査(2021年分)によると、日本人の平均年収は433万円でした。このことから、ある程度経験を積んだWebマーケターは、平均年収以上の給与を得られる可能性が高いということになります。
ただし、Webマーケターにはさまざまな種類があり、仕事内容によって年収は変わります。ここからは、フリーランスWebマーケターの年収を種類別にみてみましょう。
※参考:doda|平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
国税庁|令和2年分 民間給与実態統計調査
Webコンサルタントの平均年収
Webコンサルタントの平均年収は、600~800万円ほどです。
Webコンサルタントとは、Webマーケティング周りの業務を総合的にサポートする職業です。Web施策の立案や広告の予算配分、クリエイターへの発注など、さまざまな業務を担います。
Webコンサルタントは、Webマーケティングに関する幅広い知識とスキルが求められるため、高い年収が得られる可能性がある仕事です。
Web広告運用の平均年収
Web広告運用の平均年収は、400~500万円ほどです。
リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などの企画立案から配信、運用までを担当します。需要が高く人気の職業であるものの、未経験からでも挑戦しやすい点が大きなメリットです。
なかには、月間1,000万円以上の広告費をかける企業もあります。このような多額の広告を運用できるマーケターは希少性が高く、年収も高くなります。
SEOコンサルタントの平均年収
SEOコンサルタントの平均年収は、400~500万円ほどです。
SEOコンサルタントは、企業が運用するオウンドメディアなどの上位表示を目指すために、SEO施策を実施する職業です。副業としてもチャレンジしやすく、成果を挙げられれば年収1,000万円を達成することも夢ではありません。
また、SEOスキルはご自身のブログなどに活かすことも可能なので、頑張り次第で年収は青天井だといえます。
SNSマーケターの平均年収
SNSマーケターの平均年収は、300~400万円ほどです。
近年、SNSから集客したり顧客との関係性を深めたりするSNSマーケティングの需要が一気に高まっています。SNSマーケターは、SNS運用を行っている企業に代わり公式アカウントを運用して、集客や顧客とのコミュニケーションを行います。
需要は高いですが、単価がやや低いという特徴があります。ただし、実力次第では高単価な案件を獲得することも十分可能です。
フリーランスWebマーケターの案件単価相場
フリーランスWebマーケターの案件単価は、月にフル稼働した場合で35~90万円ほどが相場となります。条件やスキルによって単価は異なるため、最初は単価が低い案件からスタートして、徐々にステップアップしていくイメージです。
ここからは、フリーランスWebマーケターの案件相場を具体的にみてみましょう。
案件1:Webページ広告運用
- 契約形態:業務委託
- 月の単価:45万円
- 職務内容:広告運用、SEO、アクセス解析・改善
- 最低稼働日数:週5日
- リモートワーク:可
案件2:コンテンツ戦略立案
- 契約形態:業務委託
- 月の単価:95万円
- 職務内容:デジタルマーケティング策定、立案及び実行支援、調査分析、プロジェクトマネジメント、新規事業立案、サービスの企画および設計
- 最低稼働日数:-
- リモートワーク:フルリモート
案件3:ペットショップ運営企業向け集客支援
- 契約形態:業務委託
- 月の単価:33万円
- 職務内容:HPのSEO、SNS運用、店舗への集客強化、マーケティング全般
- 最低稼働日数:-
- リモートワーク:フルリモート
※レバテックフリーランスより一部抜粋
フリーランスWebマーケターの年収に上限はない
フリーランスWebマーケターの年収は、案件の数や稼働日数、スキルによって青天井です。頑張るほど、稼働するほど報酬を得ることが可能であるため、とにかく稼ぎたい方におすすめの職業です。
もちろん、仕事量を抑えてプライベートを充実させるという働き方もできます。理想の働き方を実現できるのは、フリーランスWebマーケターの大きなメリットでしょう。
ただし、稼げるWebマーケターになるには高いスキルが求められます。最初から高単価な案件を獲得することは難しいので、まずは未経験可の案件で経験を積むことから始めることが大切です。
フリーランスWebマーケターになる方法
フリーランスWebマーケターになる方法としては、以下の3つが挙げられます。
- Webマーケティングスクール
- 独学
- 働きながら実務経験を積む
以下では、各方法を詳しく解説します。
1.Webマーケティングスクール
高年収を得られるスキルの高いWebマーケターを目指すなら、Webマーケティングスクールに通うことがおすすめです。Webマーケティングスクールでは、未経験の方でもわかるようにWeb広告運用やSEO、SNS運用などの知識を教えてくれます。
Webマーケティングスクールに通うなら、講義を行うだけではなく、アウトプットを積極的に行えるカリキュラムを受講することを推奨します。実践を積みながら知識やスキルを高めていくことで、卒業してすぐに即戦力のある人材になれるためです。
Webコンサルティング会社「株式会社エッコ」が運営するスクールconowaでは、アウトプット主体の8か月濃密セッションで一生役立つビジネススキルを習得できます。
稼げるフリーランスWebマーケターになりたい方は、ぜひ一度無料説明会にご参加ください。
2.独学
Webマーケティングの知識やスキルは、独学で身につけることも可能です。たとえば、以下のような方法で学べます。
- 書籍で学ぶ
- WebサイトやYouTubeで学ぶ
- 自分でブログやSNSを運用して学ぶ
独学のメリットは、費用を抑えられる点です。大体1~2万円程度で基本的な知識は学習できるでしょう。
ただし、独学だけでは実践的なスキルは身につきにくい点に注意が必要です。自分でアウトプットを行わなければ、実践力は身につけられません。
3.働きながら実務経験を積む
すぐにでもWebマーケターとして働き始めたい方は、仕事をしながら知識やスキルを身につけることも一案です。
未経験からWebマーケターとして実務経験を積む方法は、以下の2つです。
- アルバイトからスタートする
- 未経験可の求人に応募する
正規雇用と比較すると、アルバイトは未経験でも採用してもらいやすい傾向にあります。そのため、まずはアルバイトから始めて独立を目指すのもひとつの手です。
また、未経験可のWebマーケター求人もあります。金銭的な事情でアルバイトとして働くことが難しい場合は、未経験可の求人で経験を積んでもよいでしょう。
フリーランスWebマーケターが案件を獲得する方法
フリーランスWebマーケターとして独立したら、どのような方法で案件を獲得していくことになるのでしょうか。
- 紹介してもらう
- 転職サイト・転職エージェントを使う
- クラウドソーシングを使う
- 直接営業する
- SNSやブログで集客する
ここでは、代表的な案件獲得方法を5つ紹介します。
1.紹介してもらう
まず挙げられるのが、知人や会社伝いに案件を紹介してもらう方法です。知人や会社は、すでに自分の実績やスキル、性格などを知ってくれているため、安心して仕事を受発注しやすいというメリットがあります。
ただし、紹介で請け負った案件にトラブルが生じた際は、紹介者にも迷惑をかけることになります。納期やクオリティ面でトラブルが生じないよう、いつも以上に気をつけなければいけません。
なおWebマーケティングスクールでは、卒業後の案件紹介を受けられるケースがほとんどです。スキルを身につけつつ確実に案件を獲得したい場合は、Webマーケティングスクールを検討してみてください。
2.転職サイト・転職エージェントを使う
手間を省きつつ安定して案件を受けたいのであれば、転職サイトや転職エージェントを活用することもおすすめです。
近年は、フリーランスやIT人材向けの転職サイトや転職エージェントが増えてきており、Webマーケターの仕事を探しやすくなりました。また、複業や業務委託案件を取り扱うサービスも多いため、ご自身が希望する働き方を実現しやすいというメリットがあります。
Webマーケターにおすすめの転職サービス・転職エージェントは以下のとおりです。
どれもWebやIT系に特化しており、業務委託案件を取り扱っているサービスです。無料で利用できるので、ぜひ活用してみてください。
3.クラウドソーシングを使う
クラウドソーシングとは、業務を外注したい企業・個人と受注したい人材をつなぐサービスのことです。クラウドソーシングに登録すると、Webマーケターをはじめ、さまざまな人材を探している発注者と出会えます。
おもなクラウドソーシングサービスとしては、以下のようなものが挙げられます。
クラウドワークスとランサーズは、人材を募集している発注者に応募文を送り、発注者に依頼したい人材を決めてもらう形式になっています。対して、ココナラは自分で価格や条件を決めておき、その内容に興味を持った人にサービスを購入してもらうことで案件を受注します。
クラウドソーシングは、実績が増えるまでは案件獲得に苦労するかもしれません。しかし継続案件も多いため、うまく活用すれば大きな収入源になってくれるでしょう。
4.直接営業する
Webマーケティングのニーズがありそうな企業に直接営業するのも、案件を獲得するためには有効です。
Web広告やSEOに問題を抱えているクライアントを探すほか、クライアントを抱えている広告代理店やコンサル会社などに声をかけることもおすすめです。
未経験でも案件を獲得できる可能性は十分にありますが、実績が少ない方にとっては少しハードルが高いというデメリットがあります。
5.SNSやブログで集客する
最近は、SNSやブログから案件を獲得するWebマーケターが少なくありません。自身のアカウントやメディアでWebマーケティングや実績に関する情報を発信していると、クライアント企業から声をかけてもらえる可能性があります。
SNSやブログで集客したいときは、アクティブに稼働していることをアピールするために更新頻度を高くすることがおすすめです。
自分が専門とする分野のノウハウや実績を発信できると、相性のいいクライアントと出会いやすくなるかもしれません。
フリーランスWebマーケターに必要なスキル
フリーランスWebマーケターとして活躍するためには、高いスキルが求められます。
Webマーケターはさまざまな業務を担当するので、必要になるスキルもさまざま。求められる基本スキルとしては、以下のようなものが挙げられます。
- Web制作スキル
- Webマーケティングに関する知識
- 情報収集・分析力
- 論理的思考力
- 企画力・創造力
- 判断力
- コミュニケーション力・調整力
Webマーケターの仕事は、現状や課題を分析して、施策や改善策を考えることです。そのなかで、Web制作に関わることもあるでしょう。したがって、簡単なWeb制作のスキルも求められます。
また、分析した情報をもとに施策を立案するための論理的思考力や企画力、状況に応じた最適な判断をするための判断力も求められます。
なお、Webマーケターは1人で仕事をするわけではなく、商品開発部門やクリエイター、営業部門などと協力しながら業務を遂行します。そのため、コミュニケーション力や調整力も欠かせません。
フリーランスWebマーケターとして働くメリット
フリーランスWebマーケターとして働くことには、多くのメリットが存在しています。
- 企業からのニーズや将来性が高い
- 副業として取り組める
- 自由な働き方が実現する
もしもフリーランスのWebマーケターになるか悩んでいる方がいれば、以下の内容を参考にしてみてください。
企業からのニーズや将来性が高い
Webマーケターは、企業からのニーズや将来性が高い職業です。その一方で、人材が不足している職業でもあります。
株式会社電通の調査によると、2019年に初めてテレビメディア広告費をインターネット広告費が上回ったようです。
出典:株式会社電通|2019年 日本の広告費
また、同社の「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によると、インターネット広告は継続して高い成長率を保っていることがわかっています。2021年のインターネット広告費は2兆7,052億円に達し、マスコミ四媒体広告費の2兆4,538億円を上回り続けています。
こちらのデータから分かるように、インターネット広告を用いたWebマーケティングは、ここ数年で急激に需要が高まっているのです。
しかしdodaの転職求人倍率レポート(2022年10月)によると、IT・通信業界の求人倍率は5.95倍にものぼることが判明しました。このことから、Web人材の需要が高まっているのにもかかわらず、人材を確保できていない企業が多いことが読み取れます。
人手不足が叫ばれるWeb業界で、Webマーケターは引く手あまたです。たとえ現在未経験であっても、少し経験を積めば稼げる人材になれる可能性が高いでしょう。
副業として取り組める
フリーランスWebマーケターは、必ずしもマーケティング一本で稼ぐ必要はありません。本業のかたわら副業として取り組むことも可能ですし、さまざまな仕事を掛け持ちする複業というワークスタイルを実現することも可能です。
Webマーケターの案件には単価が高いものが多く、フルリモートで好きなときに取り組めるものも珍しくありません。副業として取り組み、年収をアップしたり独立起業の準備をじっくりと進められたりする点が大きなメリットです。
自由な働き方が実現する
働き方を自由にカスタマイズできる点も、フリーランスWebマーケターの利点でしょう。
フリーランスとして働く際は、企業と業務委託契約を交わします。業務委託の案件は成果が重要視されるため、時間や場所を拘束されにくく、以下のように自由に働ける可能性が高いです。
- 週に1回のミーティングだけ参加する
- フルリモート
- 成果が出れば業務時間は自由 など
フリーランスWebマーケターの場合、インターネット環境とパソコンさえあれば働くことが可能です。希望する環境・時間で働けるので理想のワーク・ライフ・バランスを実現しやすくなるでしょう。
年収1,000万円も!?フリーランスWebマーケターが稼ぐコツ
フリーランスWebマーケターとして働くなら、年収1,000万円を目指したいという方もいることでしょう。
Webマーケターで高年収を目指したい方は、以下のコツを意識することが大切です。
- 高単価の案件を獲得する
- 複数の収入源を作る
- 提供できる価値を最大化する
まず、1つの案件だけで年収1,000万円を得ることは難しいと理解しておきましょう。1人の人材に対して年間1,000万円も支払える企業は、そう多くありません。そのため、高単価な案件を複数抱えることが重要となります。
収入源は、なにも企業からの案件に限定する必要はないでしょう。Webマーケターとしての知識やスキルを活かし、ご自身でブログやSNSを運用して収入源にすることも可能です。
また、高単価案件を複数抱えられる人材になるためには、高いスキルが不可欠です。「Webマーケター✕英語」「SEO✕コンテンツ制作」など、複数スキルの習得で提供できる価値を最大化できると、より多くの報酬を得られる可能性が高まります。
高年収なフリーランスWebマーケターを目指そう!
フリーランスWebマーケターは、頑張り次第では高年収を目指せる職業です。スキルや仕事内容によって、Webマーケターの年収は大きく変わります。年収アップを狙う方は、ぜひスキルを高めて多くの企業に求められる人材を目指してみてくださいね。
「どのようにフリーランスWebマーケターになればいいかわからない」
「どのようにスキルを高めればいいかわからない」
上記のようなお悩みを抱えている方は、ぜひconowaまでご相談ください。
conowaは、アウトプット主体の8か月濃密セッションを業界最安値で受けられるWebマーケティングスクールです。受講中にWebコンサルティングの現場で経営者に提案するシーンもあるため、しっかりと経験を積んでからフリーランスになることが可能です。
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